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医療言語処理講座

2010年3月20日土曜日

医療とIT

医療の中では様々な情報が日々発生している。

患者の診療を記録した診療情報や退院時要約や紹介状、肝機能を調べる生化学検査の結果などのテキスト情報。

医師から検査や処方の指示もテキスト情報。

これらはまだその容量自体は病院全体で発生する量に比べればまだ少ない。

CTやMRIなどの画像診断装置から発生する量は装置の性能の向上と普及により増加の一途である。

CT画像1枚は512kbyteあり、文字で言えば、256,000文字に当たる。

新聞(朝刊)の文字数(1文字2byteとして)は約12万文字といわれているので(新聞一紙の文字量は?朝日・読売・日経で調査)CT画像1枚あたり2日分である。

CT装置が普及した1980年代前後では1検査あたり、10枚から多くて数十枚程度であった。

現在、2010年における画像発生量は数千枚である。

普及当時は約1ヶ月分の新聞の量で済んでいたのが、現在では20年間以上の新聞の文字数の容量が発生していることになる。

まさに情報の爆発である。